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省エネ診断結果報告 2015/5/14 thu

5月14日に2月におこなった省エネ診断の報告を受けました。以下、ご報告します。

 

まず、調査結果シートをみていただけたら、全体的な状態はかなり把握できるかと思います。

ひのでやエコライフ研究所がわかりやすいシートを作ってくれました。ご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さらに、光熱費の合計グラフを2013年までさかのぼって作ってみました。(期間は2013年1月〜2015年3月)

太陽光パネルを導入したのは、2014年5月なので、その前後の比較がしやすいかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これをみていると電力だけでなく、ペレットや灯油の消費も減らす努力をしていかないといけないなぁと思います。

こうやってグラフにすると傾向が一目瞭然です。ただ、比較はしにくいので、消費電力のみ重ねてみました。

 

まずは電気代の比較です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

太陽光パネルを導入した5月から、気持ちよく電気代が下がっています。

経済的効果は確かにあるようです。では、実際の消費量はどうだったのでしょう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あれれ。実際の電気の使用量はぜんぜん減っていませんね。むしろ2013年の方が消費電力が少ない月もありました。

 

 でも、かぜのねの売り上げをみてみると、2014年の消費電力の方が多かった5、6、10月は

売り上げが2013年よりもかなり上がっていました。売り上げが上がるということは、

厨房や冷房などをはじめとする電気の利用頻度も高くなるということなので、

消費電力が高くなるのもしかたがないことなのかもしれません。

 

 それにしても、エネルギー消費の削減が太陽光パネルに頼りっぱなしというのもなんだかかっこわるい話です。

 

 他の事業所の平均値と比べたグラフ(省エネ診断調査結果シート)を見ていただいたらわかるように、

すでにかぜのねのエネルギー消費量はかなり少ないのですが、光熱費やCO2排出量の内訳を見ると、

目立つのが冷蔵庫による電力消費です。(CO2排出量の30%が冷蔵庫によるものでした!)

 

 これは飲食業のお店では共通していることだと思いますが、

反対にここを改善したらかなり全体的な消費量が減るということになります。

かぜのねで一番電力の消費が激しかったのは、なんと小さな2ドアの冷蔵庫(よく一人暮らしで使われるような)でした。

もっと大きな冷蔵庫はいくつかあったのに…。旧式のものは、小さくても電力使うのですね。

実はこの診断のあとに、早速その冷蔵庫を買い替えました(2015年3月)。

今度は大型の家庭用冷蔵庫です。もちろんノンフロン。

 

 ひのでやさんに試算してもらった結果、容量は340リットルも大きくなったのに、

電力消費量は年間696kWh削減し、CO2排出量も年間363kgの削減となりました。

電気代にすると年間20,880円の削減となります!

 

 ちなみに、一般家庭での消費電力量は、1日あたり10kWhと言われていますので、

この冷蔵庫の買換えだけで、一般家庭での約70日分の電力を削減できたことになります。

冷蔵庫は127,328円だったので、購入費用は6.1年で回収できることになります。

もともと冷蔵庫の調子が悪くなりかけていたので買い替えることにしたのですが、

容量がかなり増えたので厨房のスタッフにとっても使いやすくなったし、悪くない買い替えでした。

これに気を良くして、ガタが来ているキッチンの冷凍庫の買い替えも現在検討中です。

 

 それからもう一つかぜのねにとっての大きな消費は冷暖房です。

冬はペレットストーブが入ってからかなり暖かいお店になりました。

真冬はペレットストーブ以外にも、灯油ストーブ、エアコンなどを総動員してなんとか暖めています。

夏はギリギリまで窓を開け放ち、風を入れて過ごしますが、

本格的に暑くなってきたら小さな冷房にがんばってもらっています。

 

 今回目から鱗だったのは、給気口を意識的に確保して風の流れを作るということです。

かぜのねは営業中常に換気扇をつけています。そのため、出て行く分の空気をどこからか吸い込まなければなりません。

冬はすきま風が吹き込むと寒いので、換気扇の近くの窓を開けて意識的に小さな風の流れを作ります。

夏は反対に遠くに給気口を作ることによって、風に部屋を横断させて空気を動かします。

換気扇を意識して、開ける窓の位置を考えると風の流れをコントロールできるということです。

これで今度の冬からはすきま風が少しは抑えられるかな…。もちろん、隙間は極力塞がないとですね。

また、サーキュレーターや扇風機、もしくはシーリングファンなどを使って、

部屋の空気を循環させて冷暖房を効率的に使えるようにもしていきたいですね。

 

 これまでかぜのねは、比較的エネルギーについても配慮してきたつもりでしたが、

省エネ診断を受けたことによって、自分たちのエネルギー消費の現状を客観的にとらえることができました。

現状を把握すると、漠然と取り組むよりも、明確な数値として状況が浮かび上がっていくので目標がたてやすいですね。

成果も見えやすくなります。また、どこを改善したらよいかということも見えてきます。

 

 見えてこない場合は、専門家に相談するといろんなヒントをもらえるのではないでしょうか。

かぜのねの場合は、ひのでやエコライフ研究所の方と省エネ診断の報告をしてもらっている時に、

あれこれ話をしていたら次々とやりたいことが出てきました。

 

 太陽光パネル導入をきっかけに、かぜのねは省エネも進めたいと思っています。

目標は今年の電力消費量を10%削減することです。

お店としてできることは限りがあるかもしれませんが、まずはかぜのねが率先してどこまでできるか挑戦していきます!

 

 

(文責:春山文枝)      

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